047-結婚。③

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私が最近、結婚って何?とやたらに考えるようになったのには、
いくつかのタイミングが重なってるから。
ひとつにはもちろん、夫とはまったく違うタイプの、ユウヤ君と出会って、
夫、という人間を今までと違う角度から見はじめたこと。
結婚して20年という、節目でもあるし。

もうひとつには「アラフィフ」にも書いたけど、娘が高校を卒業して、
子育ての山場がとりあえず終了した、というのもある。
どちらかと言えば、人見知りで引っ込み思案だった彼女も、
大学やらバイト先やらで、着実に自分の世界を築いていっている。
あと数年で、どんな形かはわからないけど、親のもとを離れてゆくのだろう。
一人っ子で友達みたいな関係だから、淋しくなるとは思うけど、
子離れ、親離れは自然に出来そうな気がしている。
母親もいつかはいなくなる。
今までとはまた違った形で、夫と向きあってゆく人生を考えてみる。

もうひとつは、シュンの離婚話を聞いたこと。
二年前の夏、セックスレスで心身ともに追い詰められてた私は、
学生時代からの友人シュンにSOSをして。
一番大変な時期を支えてもらった。
その後も、なんでもフランクに話せる間柄なのは変わらなくて。
なかなか他人には言えない、アツシさんや、ユウヤ君の話も打ち明けてある。

前にも書いたけど、女にマメでとにかくモテる男。
すべてを知ってる訳じゃないけど、まぁ結婚してからも盛んに遊んでた。
だけど、家族はホントにホントに大事にしてた。
ことに二人のお子さんをこよなく大切にしていて。
一緒に飲んで話をしてても、家族に対する愛情をいつも感じた。
だけど、奥さんとは長くセックスレスだったのを最近知った。
そして、奥さんに好きな人が出来たらしい。
二人のお子さんを連れて、家を出るつもりらしい。

なんだかなぁ。
なかなか会えなくて、とりあえず電話で話したんだけど。
まだ、揉めているみたい。
毎年のように、お正月には家族の写真で年賀状がくる、
幸せに満ちたりた家族だったのに。
今も、まさか?って気持ちが拭えない。
確か、シュンのところも結婚して18年くらいだったと思う。
奥さんは、私と同い年だ。

私とシュンとの付き合いは35年以上になる。
見た目と裏腹に、ナイーブで傷つきやすい繊細なオトコ。
2年前に私が救ってもらったように、なんとかしたい気持ちはあるけど。
ただ女が一度心を決めたら、それは容易には覆せない。
私も同じ女だから、良くわかる。

結婚って何?
私自身も、ちゃんと向き合って考え直す時期にきているのかも。
子供が小さいときは、二人の目は同じ方向を向いている。
かけがえのない大事な存在を、二人で慈しみながら育ててゆく。
忙しいし、気も抜けないけど、思えばシアワセな時間だったんだな。
幼稚園や学校の行事を通しても、家族なのを実感するし。
多分、家族で過ごす時間が一番長い時代。

だけど、子供の成長にともなって、家族の形は変質してゆく。
やがて、子供がいなくなったとき。
何年かぶりに、夫婦の関係がクローズアップされて。
その時に、
「さぁ、子育ても終了したし、これからは二人の時間を充実させよう」
となれば、いうことないんだけどね…。

目下、夫とユウヤ君を天秤に載せて、日々考え中の私。
夫と別れて、ユウヤ君と一緒になりたいとか、
そんな短絡的なものではないんだけど。
だけど、この前ちょっと酔っ払ったときに、口に出して言ってみた。
もちろん、部屋で一人で。
「ユウヤと暮らしたい」

心の中で何回も考えたことはあったけど、
初めて口にしたら、思ってた以上にその気持ちには力があった。
娘も母親も寝てしまった深夜。
私は何回もつぶやいてみた。
「ユウヤと暮らしたい」

このブログに書き綴ってきたように、
ユウヤ君に出会って、私はセックスする幸せを知った。
言い方はヘンだけど、当初の目的は100%、
ううん、それ以上に叶えられて、思い残すことは何もないと思ってる。
それはホント。
ただね、付き合うにつれ、
あまり家庭がうまくいっていない彼の背景が見えてくると、
なんだかちょっと別な気持ちが芽生えてきてしまう。
きっとこういう関係は、
お互いの夫婦間は、そこそこうまくいってて、
だけどセックスレスが不満、ってくらいがベストだったんだろうな。
だけど、そんなふうにうまくコトは運ばない。

私ね、夫には悔いのないくらい尽くしてきたと思う。
長年のセックスレスにも、我ながら笑っちゃうくらい耐えてきた。
自営の仕事がうまくいかなかったときは、昼夜働いたときもあった。
今は落ち着いているものの、結婚してから夫が7,8回転職して、
経済的に大変な時期も乗り切ってきたと思う。
そして20年。
…なんか、もういいかな。


カテゴリー: diary パーマリンク

047-結婚。③ への10件のフィードバック

  1. のコメント:

    同感です♪

    結婚し子供が生まれるば、子供の成長に合わせ夫婦同じ方向を向き共通の話題で会話も多いですが、子供が成長し手がかからなくなり夫婦二人の時間を考えた時に共通の話題が無い、話す事が無いのに気付き子供の独立と同時に離婚する夫婦は多いと聞きます。

    「第二の人生の始まり」
    同じ過ちをしたく無いから 離婚 と言う文字が頭を過ぎるのでは。

    人それぞれですが「どれだけ自分の人生を優先にするか?」で第二の人生が変わるのだと思います。

    • ミオコ のコメント:

      Kさん、二度目のコメントありがとうございます。

      そうなんですよね。
      今まで、我ながらビックリするくらい夫一筋だった私ですが、
      最近今までになく、揺れています。
      これがどうこう形になるか、皆目検討がつきません。
      ただ、なるようになってゆくのでしょう。

      たまたま、こんなに思いあぐねる時期に、ブログ書いているのも、
      きっとなにかの意味があるのでしょうね。

      これからも、思い出したら覗いていただければ嬉しいです。

  2. nicola のコメント:

    これ読んでつい最近友達とこんな事を話したなぁ~なんておもいました。
    自分達の子供が小さかった頃の事や今の事なんと2人で4時間もおしゃべりしてました。
    長い付き合いの何でも話せる友人も私同様いろんな悩みがあったのをつい最近知りました。
    自分の事を話す時に彼女の目がうるんでいるのを発見したからです。
    それを見てあぁ~この人もこんなにと思って・・・私いつもこの彼女に自分の事ばかり話して聞いて貰ってたのでこれからは私が彼女の悩みを聞いてあげようと思っています。
    同じ女性として大して役にたてないかもしれないけど・・・。
    ミオコさんのブログ大好きです。
    いつも涙無しでは読めません。

    • ミオコ のコメント:

      nicolaさん、いつもコメントありがとうございます。

      私のブログを好きと言ってくださって、本当に嬉しい限りです。
      正直、ユウヤ君との関係が落ち着いてきたあたりで、
      区切りをつけてやめよう、と思ってました。
      でも、読んで下さる方のお声がうれしく、
      また予想外に自分の気持ちも揺れはじめ、
      まぁ、どこに着地するかはわかりませんが、日々感じたことを書き綴っていきたいです。

      この年齢になると、この年齢なりにいろいろな思いに揺れますね。
      皆さん、それぞれに苦労もあるし、喜びもあって。
      若い頃には思いもしなかったこともたくさんだけど。
      若い頃より、一日一日が大切で愛おしい気がします。

      お互い、笑顔で胸を張って過ごせる毎日でありますことを。

  3. まゆり のコメント:

    いつもありがとうございます。

    私は5月に49歳になったんです。
    結婚‥私は昨年で20年でした。
    お見合いではないけど、恋愛かといえばまた違うと思います。
    よく、幸せだねと言われますが、義母にとても望まれ(主人は1人息子)今なお実の娘以上に大切にされ また太陽のような義母は私の目標でもあり、、その義母の大事な跡継(主人、長男)を預かり、みおこさん同様悔いない程に尽くしてきました。

    • ミオコ のコメント:

      まゆりさん、いつもありがとうございます。

      お姑さんとの問題を抱える方の多い中、太陽のような方と巡り会えたなんて、
      本当にお幸せだと思います。
      なかなかないですよね。

      母親や姑は、女性としての人生の大先輩。
      身近な方が憧れの対象になって、こんなふうに生きたい、と思えたら素敵ですよね。
      先日、TVで沖縄の長寿のおばあちゃん達が唄ってました。
      “50,60はまだつぼみ、70,80で花が咲く”
      なんだか笑っちゃって、元気が出ました。

      では、これからも覗いてみてくださいね。

  4. ハル のコメント:

    私は、家庭が壊れる事に強い拒否感を持ちます。
    理由は2つ。一つは、私の両親は離婚しておりませんが、それは私の心の平穏につながっていますから、私もそうでありたいと思います。もう一つは、我が子が起こす問題への対処は私一人ではムリであること。やっぱり、思春期以降は父親の出番です。
    夫婦って、一番近くにいるから、わがままにもなりやすい。最初のきっかけは、ちょっと素直になれなかった小さな事が相手にはそうとられず、徐々に大きな気持ちのズレになっていくのですね。どの夫婦も小さな芽はもっていますよね。
    シュンさんの離婚の件は残念に感じました。とても包容力のある方です。良い面だけで繋がるのは難しいのかな…。
    私も高齢者の方々とお会いする機会が多いのですが、妻を介護する夫の眼差しは暖かいと思う事が多いです。若い頃の罪滅ぼしかしら!?。

    • ミオコ のコメント:

      ハルさん、いつもありがとうございます。

      ハルさんのコメントを読んで、私も思い当たることがありすぎて、
      思わず苦笑してしまいました。

      本当にどうして連れ合いには、わがままばかり言ってしまうのでしょうね。
      長年をともにした安心感からなのか、私も夫に対してはかなりきつめかも。
      世間的にはいつもニコニコ、な私の、
      ブラックな顔を一番良く知っているのは夫でしょうね。

      皆さんのコメントを読ませていただくにつけ、
      私自身も、今の状況をいろんな角度から考えさせられます。

      これからも、どうか見守ってやってください。
      よろしくお願いします。

  5. 前田貴久 のコメント:

    本日2度目のコメントです。
    最初のコメントは記事も読まずに「私がこの文章をかくわけ」を読んだ感想でしたので、ポイントがずれていると思います。すみません。

    いい人が現れてよかったですね。

    • ミオコ のコメント:

      前田さん、コメントありがとうございます。
      私のつたない文章を読んで下さって有り難いです。

      性感マッサージは、私も知ってます。
      ネットで検索したこともありました。
      ただ、そういう存在を知ったのが暴走し始めたあとでした(笑)
      婦人公論などの体験記をみて、こういうテもあったなぁ、と正直思いましたよ。

      男性と違って女性は、どうしてもこんな欲求がある自分が異常、と思いがちです。
      私もまさにそうでした。
      でも、今は自分の性欲に素直になれて。
      なんていうんだろ、肩の力が抜けて、とても楽になりました。
      多分、これがもともとの自分だったんでしょうね。

      今でこそ、こうして人にも話せますが、セックスレスは本当に苦しかった。
      どうか、性感マッサージのお仕事で、一人でも多くの女性を呪縛から解放してあげてくださいませ。

      ありがとうございました。

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