059-感謝。

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ささやかだけど、ひとつのことを続けていると、
思いがけない幸せに出会えたりする。

おかげさまで、このブログもまもなく満一歳になる。
訪れてくれた方も、37000人近くになり、
本当に有り難いとしか言いようがない。

ここで思い切って告白してしまうけれど、
ブログは、そもそも自分の意思で始めたものじゃあなかった。
きっかけは、かなりヤバかったときの私を知る友人に勧められて。
いろいろ得難い体験をしたし、文章書くのも好きだし、形に残したら?と。

正直、最初はまったく乗り気じゃなかった。
まず、顔の見えないネット上に、自分をさらけ出すのはただ怖かった。
ましてや話はセックスしたいとか、オナニーしてるとか、
出張ホストに会ったとか、ネットで相手を探し続けたとか。
50のおばちゃんが何書いてんだ、と中傷されるに決まってる、それしか思わなかった。

そして、改めて振り返るのも気が進まなかった。
特に自立神経をおかしくした頃のこと。
あのしんどさを、当時のリアルな気持ちに戻って言葉にするなんて。
せっかく落ち着いてきたところなのに。
そして、母親のこともかなり書きにくかった。
いくら相性の合わない相手でも、やっぱり親だし。

だけど、書くことはきっと癒しになるよ、そう言われて。
あぁ、そうかもしれないな、とも思った。
そして、スケジュール帳片手に、ひとつひとつを思い返していった。
記憶をたどりながら、なるべくその当時の気持ちになり切った。
でも、今にして思うと、こうなることって決められていたのかも。
知人に送った何通ものメールも、
携帯のメモ帳に、左手がしびれるくらいに打ち込んでいた思いも、
プリントアウトしてみると、何より貴重な資料になって。

そして、気がつけば58話。
当初はユウヤ君に出会えたあたりで、ひと区切りつけるつもりでいた。
「セックスがしたい」
という痛烈な思いは、紆余曲折しながら叶えられたし。
だけど、この頃から読んで下さる方が増えてきて。
思いもしなかった暖かいコメントに、ただただ励ましていただいた。
ご自分の経験を語ってくださるコメントに、涙がこぼれた。
最近は、タイトルとはかけはなれた話ばかりしているが、
それでも皆さんが、優しいコメントを寄せてくださる。
この気持ちは、私の拙い文章力では表しきれないけど、
本当に月並みな言い方しかできないけど、
支えていただいて、ここまで書いてこられた。
本当に本当に感謝。
お会いしたことのない、たくさんの方々に読んでいただいて、本当に嬉しい。
若い頃には思いもしなかったけど、
ネットを通じてこんなふうにお付き合いが出来て、シアワセ。

実は、先日生まれて初めて、雑誌の取材を受けてきた。
それも、若い頃から結構好きで読んでいた「クロワッサン」
その別冊で出している「クロワッサン・プレミアム」という、
40~50代をターゲットにした雑誌。
そしてなんと、取材をして下さったのは、亀山早苗さん。
亀山さんは、セックスレスやら婚外恋愛の様々なケースを取材し、
たくさんの著作を出されている方で、私も何冊も読んでいた。

最初に読んだのは「女の残り時間」
タイトルで、お~っ、まさに今の私はコレだよ、コレ。
そう思って、すぐにアマゾンで注文して。
様々なケースを読んで、そうだよ、私だけじゃないんだよね、
と、どんなに励まされたことか。
歳もひとつしか違わず、親近感を持っていた。
でも、まさか実際にお会い出来るなんて。
当日は、ユウヤ君に会うとき以上に服を迷い、とにかくドキドキ。
そんな私の緊張をよそに、
亀山さんは、めちゃくちゃざっくばらんな方で、
会っていくらもしないうちに、あれもこれもと話したくなっちゃって。
お仕事柄、聞き上手なのはもちろんだけど、初めて会った私にも、
ご自身のいろんな話を、カラッと明るく話して下さる方。
「なんだか、初めて会った気がしないね」
と盛り上がって3時間。
同席したマガジンハウスの方も私と同い年だったので、
なんだかお酒のない女子会みたいな感じだった。

本を読んで、ひそかに憧れていた人が、思っていた以上に素敵な人で、
本当に本当に嬉しかった。
たとえていえば、学生時代から可愛がってもらってる先輩みたいな。
迷ったり立ち止まったりしたときに、すぐに頼りたくなるような。
一緒にお酒を飲んで楽しく発散させて、またガンバロ!と思わせてくれるような。

11月20日発売号らしい。
私はセックスレスからの婚外恋愛、あとのお二人は、プラトニックと復活愛、
ということで、三つのケースで亀山さんの取材記事が載る。
ご興味があれば、是非。

冒頭に戻るが、長く続けていると、なにかシアワセなことがあるんだなぁ、
は、このニュースをお知らせしたかったから。
だけど、本当のシアワセは、私の書いたものを、読んで下さる方がいるということ。
そして、何かを感じてコメントいただけるということ。

日々はお年寄りの世話に明け暮れ。
娘の恋愛からも目が離せず。
母親との関係にも、相変わらずストレスを溜めつつ。
夫にあたったり、こぼしたり。
そんな中、好きな男に会えるのを心待ちにして。
書いてみると、まぁどこにでもいる普通な51歳でしかないけど。

コメントの最後によく書いているが、
読んでいただいている皆さんのお幸せを、いつも心からお祈りしている。
直接会って、励ましたり、勇気づけたりは出来ないけど、
それでも、縁あってつながってる、
お一人お一人が幸せでありますように、
そういつも思っている。

長くなっちゃったけど。
更新がんばろ(笑)


カテゴリー: diary パーマリンク

059-感謝。 への10件のフィードバック

  1. のコメント:

    今までの総決算的な形で、今まで本でしか知らず憧れてた人と取材として話しが出来た♪とは凄いではないですか(驚)

    それも、blogとして公開してるのも凄い事なのに今度は、電子的な活字では無くて本当に印刷された活字を皆さんが読むとは記念すべき日になりましたね。

    ミオコさんは、「皆さんの励ましが嬉しいからblogを書いて良かった」と言われてますが、blogを拝見してる私もミオコさんから同年代として共感出来る話しを聞き♪
    ミオコさん以上に励まされ楽しくblogを拝見しています。
    多分、他のブロ友さんもミオコさんから沢山♪勇気をいただいてると思いますよ。

    顔も場所も知らない者どうしだから逆にお互い素直な気持ちで話せるのかな♪

    • ミオコ のコメント:

      Kさん、早速のコメントありがとうございます。
      お返事遅くなってすみません。

      そうなんですよね。
      私は昔から本が大好きで、いわゆる活字中毒みたいな(笑)
      だから、自分の経験したことが亀山さんの手によって、
      紙媒体で残るのは、本当に嬉しいです。

      ただ、雑誌をいただいてきましたが、なかなかハイソな感じで。
      私なんかの話で品格を落とさないことを祈るばかりです。

      いつも暖かい励まし、本当にありがとうございます。
      メンタル面も自他ともに認めるくらい、弱っちな私が、
      どういう形でも、人の役に立てるのは、本当に嬉しいです。
      これからどんなことを綴ってゆくのか、私にもわかりませんが、
      ありのまま素直に感じたことを書いてゆきたいです。

  2. ハル のコメント:

    ミオコさん、すごい!取材を受けるなんて貴重な体験、すごい!それも憧れている方からのというのもすごい!そして活字になって世に出ることがすごい!
    ミオコさんの力強いメッセージが、読む人の細胞を震わせてくれると思います(このブログに集まる方々のように)。
    同じ悩みを持つ人に、いえ、男女、女同士が分かり合えるきっかけになる事と思います!
    ミオコさん、思い切って書いたことが、いい方向に伸び、良かったですね。ミオコさんの勇気と努力と経験に乾杯!
    ミオコさんのご主人ですが、日々の生活の中でミオコさんの気持ちを受け止めて下さる姿が想像できます。セックスを除いてですが。良い方ですね。私は夫とちゃんと向き合えないところがあるので、参考に目標にしたいです。

    • ミオコ のコメント:

      ハルさん、早速のコメント、本当にありがとうございます。

      ハルさんはほめ上手なんで、なんだかこそばゆいです。
      もしも実際にお会いしたら、がっかりされちゃうかも。
      と、毎回思っております。

      夫は遠赤外線みたいな人ですね(笑)
      思うんだけど、他人と自分を比較して、変わろうとする気持ち、
      ハルさんにはいつもありますよね。
      ハルさんの素敵なところは、素直で前向きなところです。
      コメント読むたびにそう思います。

      ときに、この前のらさんが勧めてくれた中島みゆきの「糸」
      本当にいい歌です。
      ハルさんもまだだったら、是非聞いてみてください。
      こういう歌が、しみじみ心に染みるくらい、
      私達は生きてこられたんだなぁ、って感じです。

      だいぶ気温も下がってきました。
      お体ご自愛くださいね。

  3. すーちゃん のコメント:

    クロワッサン、必ず買います。すごいですね。

    ご自分の辛い過去、活字にしたら余計に思い出されて辛かったでしょうね。人生、辛いこと!悲しいこと!悔しいこと!そういうことは 先に記憶に残るけど 楽しいことや嬉しいこともきっと、同じくらいあるんだと思います。

    みんな頑張っていきましょうね(^^)v
    これからも更新、楽しみにしています。

    • ミオコ のコメント:

      すーちゃんさん、いつもありがとうございます。

      確かに思い出したくないことも、嫌というくらいあったし。
      正直、詳しくは書くのも気がひけて軽くスルーしたとこもありました。

      でも、今だからこそ思うんだけど、それを通過しなければ、
      今の自分はなかったってことですよね。
      いつまでも我慢し続けて、本格的に欝になってたかもしれないし。
      最近になって、しんどかったことや、傷ついたことが、
      今の自分の状況を作ってくれたのがよくわかります。

      ほんの1年ちょい前なら、ユウヤ君との出会いも、
      そしてネット上での皆さんとの出会いも、全くなかったのだから。

      改めて、読んで下さって、本当に本当にありがとうございます。
      今や私の掛け替えのない、心のよりどころですね。
      がんばります(*^o^*)

  4. 原 ケイ のコメント:

    ちょっと 間開いてしまいました。ごめんなさい。
    先日のメールありがとうございました。

    そして、
    取材、雑誌掲載おめでとうございます。
    ミオコさん、
    これはすごいことです。
    いちブログファンとしても とてもうれしいです。

    文章力もすばらしいと思いますし、
    素直に表現なさっている所 
    目にとまったのでしょうね。

    11月20日ですね。
    楽しみにしています。

    さて、
    私、今月の約束ダメになりました。
    主人が手術入院することになったのです。

    かなり、不安になっている主人を見ていると
    ふっきれそうだった 気持ち(彼とお付き合いを楽しみたい気持ち)
    が また、揺れ動いてしまっています。
    私、試されているのかな?
    自分にバチ返ってきているのかな

    • ミオコ のコメント:

      ケイさん、コメントありがとうございます。
      お返事遅くなりすみません。

      ご主人の入院、心配ですね。
      そして、彼氏さんに会えなくなってしまい、残念。
      でも、のらさんも言ってましたが、決してバチがあたったなんて思わないでくださいね。

      いろんなことには、タイミングがあるのだと思います、多分。
      今回は残念ですが、ケイさんの純な気持ちは、きっとまた別の機会を作ってくれるはず。
      彼氏さんもがっかりしていると思いますが、次に会えたとき、またお互いに気持ちが深まりますよ。

      また近況を知らせてくださいね(*^o^*)

  5. のら のコメント:

    それは素晴らしいことですね。ミオコさんの貴重な体験が花開いた感じです。
    そしてこのブログを読んでいるみんなにいつも温かい言葉を投げかけてくれるミオコさんの人柄が偲ばれるます。いつも書く事に対する実直な姿勢が読む人に感動を与えるのだと思ってます。

    最初タイトルを見たときミオコさんが書いてるようにちょびっと興味本位に覗いたのに、読んでいるうちに、この人真剣に書いてる・・・そう思ったものです。そして内容も自分にリンクしてますます親近感を覚えたものでした。

    中島みゆきの「糸」紹介してくれてありがとうございます。しみじみしたいい歌ですよね。
    そしてちょっと私の報告を(笑)
    念願の彼女との旅行がついに実現しました。二泊三日の旅に行ってきました。夢のような時間でした。

    原ケイさん旦那さんが病気で気持ちが揺れているとのことですが、そうあって当然だと思います。それはケイさんがちゃんとした一人の人間だからです。だから彼との事でバチなんて言わずそれはそれで割り切っていいと思います。私と彼女も常に後ろめたい気持ちあります。自分はともかく彼女の気の持ち方が気になるしすまないと思っています。しかし彼女曰く家庭のことはきちんとしてあるからといいます。
    ちょっと勝手な理屈ですがケイさんもせっかくのチャンスを逃さないで下さいね

    ミオコさんいつも丁寧なコメ返しありがとうございます。いつも忙しい合間を書くのも大変でしょうと思いながら、楽しみにもしていますよ

    • ミオコ のコメント:

      のらさん、いつも本当にありがとうございます。
      返事遅くなり、すみません。

      ケイさんへの暖かいコメントもありがとうございます。
      きっと、すごく励まされたんじゃないかと思います。

      ときに、念願の旅行、本当によかったですね。
      のらさんと彼女さんの、幸せにあふれた様子が目に浮かびます。
      短い文面だけど、のらさんの満ち足りたお気持ちが伝わってきました。
      ただただ、うらやましい。
      私もいつか、一度でいいから二人で旅行がしてみたいです。
      人生の最後の願いかも(笑)

      そういえば、中島みゆきのベスト、アマゾンで買ってしまいました。
      まだ届いてないけど、久しぶりに彼女の歌声がじっくり聞きたくなって。

      では、また近況お知らせくださいね。

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